カンゾウ日記

都内の大学生、カンゾウによる徒然なるままの日記。

とりあえずジェネリック医薬品について解説してみる

初めまして、都内の大学に通っているカンゾウと申します。

この度はブログを立ち上げてみました。自由気ままに更新していこうと思います。

 

とりあえず、何を書こうかなと悩んでいたのですが、現在自分が薬学を学んでいるのでそれに関連したものを書きたいと思います。

そこで真っ先に思いついたのが『ジェネリック医薬品でした。病院や薬局などで『ジェネリック医薬品にしますか?』と聞かれたことがあるかと思います。よくわからないまま答えたりしていると思いますが、ここでジェネリック医薬品について解説していこうと思います。

1.そもそもジェネリック医薬品とは?

私たちが普段使用している薬は、一般用医薬品(OTC)と医療用医薬品に分けられます。

一般用医薬品(OTC)というのはOver the Counter Drug、つまり薬局のカウンター越しに買える薬という意味で、私たちが普通に薬局で買うことのできる薬です。一方、医療用医薬品というのは、医師の診断によって処方される薬で、私たちが自由に買うことはできません。いわゆる処方せんです。

さらに医療用医薬品は、2つに分けることができます。それが新薬(先発医薬品)ジェネリック医薬品(後発医薬品)です。

新薬(先発医薬品)とは、最初に開発・承認・発売された、従来になかった薬効成分を持つ医薬品のことです。新薬を開発した企業には、医薬品そのものやその製造方法に特許権が与えられ、20~25年の特許期間中、その薬を独占的に製造・販売することができます。

特許が切れると、他のメーカーでも同じような薬を開発、販売することができます。それがジェネリック医薬品(後発医薬品)です。

2.新薬とジェネリック医薬品の違い

新薬とジェネリック医薬品も効果・効能や用法・用量は基本的に同じです。

日本では、新薬と代替可能な医薬品であることを審査した上で厚生労働大臣によって承認されたものだけが、ジェネリック医薬品として供給されています。

薬の形や味などは違う場合がありますが、新薬と異なる添加物を使用する場合は、日本薬局方の製剤総則の規定によって、薬理作用を発揮したり、有効成分の治療効果を妨げる物質を添加物として使用することはできないことになっています。

また、新薬に比べて、ジェネリック医薬品の薬価はとても安いということも大きな違いの一つです。医薬品の開発には、十数年にも及ぶ研究期間と数十~数百億円という莫大なコストが必要になるうえ、必ず製品化できるとは限らないという、大きなリスクが伴うため、開発を行っているのは大手の医薬品メーカーに限られるケースがほとんどです。ジェネリック医薬品は新薬の開発経験を踏まえて造られるため、低コストで作ることができます。新薬開発に要する費用が1品目300億円以上と言われるのに対して、ジェネリック医薬品は1億円程度に抑えられています。

3.これからの医薬品事情

世界的にみると、日本はジェネリック医薬品の流通に関しては他の先進国に比べて劣っています。世界ではジェネリック医薬品を普及していく流れとなっています。

日本でも国はジェネリック医薬品を推奨しています。ジェネリック医薬品は医療費の削減に大きく貢献するからです。現在使用されている新薬のうち、切り替えられるものをすべてジェネリック医薬品にした場合、年間約1兆3,000億円の薬剤費を節減できるという試算もあります。

4.まとめ

いかがだったでしょうか。これから先、ジェネリック医薬品はさらに流通していくと思います。より医療が充実するためにも、私たちはしっかり理解していきたいです。